関野神社(高岡市)概要: 関野神社は富山県高岡市末広町に鎮座している神社です。 関野神社は加久彌神社、関野神社、高岡神社の3社が合祀された神社です。加久彌神社の創建は不詳ですが延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に記載された式内社の論社として広く信仰されてきました(氷見市に鎮座する加久彌神社を式内社とする説もあります)。高岡神社の創建は江戸時代初期に慶長15年(1610)、加賀藩初代藩主前田利長が隠居城として高岡城を築いた際に城内に稲荷大神を勧請したのが始まりとされます。
関野神社の創建は江戸時代初期の慶長9年(1604)、密蔵寺より熊野神の分霊を勧請したのが始まりとされます。高岡神社は慶長19年(1614)に利長が死去した事で利長の分霊を勧請しさらに関野神社の境内に遷座し文化3年(1806)、加久彌神社、関野神社、高岡神社が現在地に遷座し当時の加賀藩主前田斉泰が社殿を修築しています。明治時代になり加久彌神社は関野神社に合祀された事で郷社に列し、大正8年(1919)に県社に列していた関野神社に高岡神社を合祀しました。
関野神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、正面千鳥破風、桟瓦葺、平入、桁行6間、正面3間軒唐破風向拝付き、外壁は真壁造板張り。絵馬殿拝殿は木造平屋建て、桟瓦葺き、平入、桁行3間、張間2間。
越中万葉七福神:大黒天。祭神:神明社(加久彌神社:国常立尊、保食神、天照皇大神、三毛入命)、熊野社(関野神社:伊弉冉尊、事解男命、速水之命・相殿:素盞嗚命、軻遇突智)、稲荷社(高岡神社:稲倉魂命、菅原道真公、前田利長公)。
関野神社:上空画像
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