荊波神社(高岡市)概要: 荊波神社は富山県高岡市和田に鎮座している神社です。荊波神社は元正天皇の霊亀元年(715)に勧請されたのが始まりと伝わる古社で、延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に式内社として記載された荊波神社が当社とされる説がります(荊波神社の論社は複数存在し現在は明確にはなっていません)。古くから神仏習合し「十禅師大明神」などと呼ばれてきましたが明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏教色を一掃し、旧社号とされる「荊波神社」に復し村社に列しています。
案内板によると「 荊波神社は平安中期の延喜式(972−きめられた法令集)の中に御名がある。鎌倉時代以降、比叡山妙法院が福田郷十村を管理するようになると、神仏が混り合い、福田郷惣社「十禅師宮大明神」と申し上げた。戦国期の文禄2年(1593)には、前田2代利長が当社へ祈祷仰せつけた古文書(市文化財)も現存する。境内には「万葉集」記載の天平勝宝2年(750)越中国守大伴家持が墾田視察に来たときに詠んだ"やぶなみの 里に宿仮り春雨に こもりつつむと 妹に告げつや"の歌碑もあり、往古を偲ばせている。 荊波神社奉賛会 」とあります。
荊波神社拝殿は木造平屋建て、切妻、銅板葺き、平入、桁行3間、神明造り。社宝である荊波神社文書2点が昭和39年(1964)に高岡市指定文化財に指定されています。祭神:天津彦火瓊々杵尊、大己貴命、天照皇大神。
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荊波神社:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板(由緒)-荊波神社奉賛会
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