正楽寺(高岡市)概要: 中野山正楽寺は富山県高岡市戸出町に境内を構えている真宗大谷派の寺院です。正楽寺の創建は室町時代の文明3年(1471)、法円(蓮如上人弟子)が開いたのが始まりと伝えられています。当初は利波郡庄下郷の内、字中野の地にありましたが6代釈宗玄和尚の代の元和3年(1617)頃に親鸞聖人御を受け、戸出村(当時は燈油田村)に移り寛永17年(1640)に正楽寺と寺号を公称しています。
正楽寺本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行7間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。山門は切妻、桟瓦葺き、一間一戸、薬医門。境内にある大梵鐘は、江戸時代初期の寛永12年(1635)に山金物鋳物師 藤原朝臣家種・家政が制作したもので高さ1m、口径67p、胴囲2m、砲玉高さ25p、総高125p、当初は婦負郡寒江村小竹の大徳寺の什物でしたが、江戸時代中期の天明年間(1781〜1787年)に正楽寺の所有になったそうです。江戸時代初期に鋳造された梵鐘として貴重なものとされます。山号:中野山。宗派:真宗大谷派。
正楽寺:上空画像
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