黒部市(歴史)概要: 黒部市は黒部川の伏流水による湧水の豊富な地域で古くから生活に適していた為、市内各所で山田遺跡や朴原遺跡、新坂遺跡などの遺跡が見られます。古墳時代に入ると豪族が支配し、富山県内では珍しい方墳である阿古屋野古墳があるなど独自の文化が見られます。
延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に名を連ねる八心大市比古神社や大同年間(806〜810年)に開かれた吉祥寺など古社、古刹があり、鎌倉時代に黒部市を訪れた親鸞聖人の遺跡である「三本柿」の伝承も残っています。
中世に入ると宮崎氏の血族である入善氏が支配しますが大名化できず黒部市の戦国時代は諸豪族が割拠した状況が続き弘治年間(1555〜1578年)、上杉謙信の越中侵攻により尽く淘汰されました。江戸時代に入ると加賀藩に属し、黒部市内には藩主である前田家が参勤交代で利用する北陸街道(北国街道)が開削され三日市は宿場町として整備されます。
当初は海沿いのルート(上街道)が使われていましたが万治3年(1662)には浦山と舟見が新たに宿場となり山側ルート(下街道)が開削され打掛橋や松並木が植えられました。又、三日市は周辺地域の物資の集積地として経済的な中心地となり三・八の日を市日とする定期市が行なわれるなど多くの人達に利用されました。現在は道路の拡幅と建物の近代化により余り古い町並みは見られませが所々には古民家が点在しています。
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