辻徳法寺(黒部市)概要: 辻徳法寺の創建は三本柿に由来しています。三本柿の案内板によると「 いまから約790年前の承元元年(1207)に親鸞が念仏停止の難にあわれて越後の国へ流されていく途中、三日市を通られて辻源左衛門時国方に宿泊されました。そのとき経田屋太兵衛が親鸞にくし柿を差し上げたところ、その種子三粒を炉の火で焼いてこれを庭先に植えたさせたところ、不思議にも一夜にして芽を出しました。人々はその不思議なできごとにおどろいて三本柿とよんで後世につたえました。古来二十四輩の霊地として信仰を集めています。 黒部市教育委員会 黒部ライオンズクラブ 」とあります。
その後、経田屋太兵衛が親鸞に弟子入りをし祐円の法号と十字の名号を授かりこの地に道場を開いたのが辻徳法寺の始まりだと伝えられています(正式の寺院として開山したのは江戸時代とされます)。三本柿は親鸞聖人の旧跡という歴史的に貴重な事から昭和30年(1955)に黒部市指定史跡に指定されています。
又、寺宝として所有している鉄仏は文暦2年(1235)に制作されたもので、像高41.4cm、幅35.3cm、奥行約20cm、銘があり制作年が明確な鉄仏としては日本三位を誇り、以前は立山の弥陀ケ原に祭られていたと伝えられています。宗派:真宗大谷派。本尊:十字名号。
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辻徳法寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-黒部市教育委員会・黒部ライオンズクラブ
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