常福寺(砺波市)概要: 開発山常福寺は富山県砺波市大窪に境内を構えている真宗大谷派の寺院です。常福寺の創建は不詳ですが栄敬が開基となった寺院で江戸時代初期の寛文元年(1661)に現在地に移ってきています。
寺宝である木造阿弥陀如来立像は鎌倉時代初期に湛慶(運慶の子)によって制作された言われている古仏で像高78p、檜材、寄木造り、制作年代や像自体の美しさから大正13年(1924)に旧国宝に指定され昭和25年(1950)に国指定重要文化財に改められています。
木造阿弥陀如来立像は元々久遠寺の本尊として祭られていましが、戦国時代に上杉謙信の越中侵攻により増田城が攻略された際、久遠寺はその兵火により焼失、木造阿弥陀如来立像は持ち運ばれ中宮の御神体として祭られた後、常福寺に移されたそうです。
絹本著色薬師如来立像は鎌倉時代末期から室町時代にかけて制作されたと推定される薬師如来独尊来迎図で縦93p、横38p、宋朝仏画の影響を受けた秀作として昭和55年(1980)に富山県指定文化財(絵画)に指定されています。山号:開発山。宗派:真宗大谷派。本尊:阿弥陀如来。
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