合口ダム(庄川合口堰堤)概要: 庄川合口堰堤は昭和5年(1930)に工事が着工し昭和16年(1941)に完成したダムです。動力式可動ぜき型コンクリート造の形式を持ち貯留面積156000u、貯留容量405000m3、当初は土地改良(農業用水の供給)を目的として計画され、庄川合口堰堤の完成により12000haのかんがい面積の用水を確保しています。
庄川合口堰堤の下流では水力発電所が設けられ中野発電所(発電開始:昭和14年:1939年・最大出力:6700KW・使用水量:44.52m3/s)、雄神発電所(発電開始:昭和42年:1967年・最大出力:14000KW・使用水量:90.00m3/s)、安川発電所(発電開始:昭和62年:1987年・最大出力:640KW・使用水量:4.00m3/s)、示野発電所(発電開始:平成11年:1999年・最大出力:550KW・使用水量:8.63m3/s)となっています。
庄川合口堰堤は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成16年(2004)に国登録有形文化財に登録、農林水産庁による水土里の文化遺産に選定、平成21年(2009)に富山県教育委員会による「とやまの文化財百選(近代歴史遺産)」に選定、土木学会土木史研究委員会による日本の近代土木遺産2800選に選定されています。
庄川合口堰堤:上空画像
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