宿場回廊2・和田の浜古戦場(滑川市)概要: この地は戦国時代の和田浜の戦いの古戦場として知られ、戦死者のもの思われる多くの塚が残っていたと言われています。戦国時末期にも豊臣秀吉(当時の羽柴秀吉)が佐々成政(富山城の城主)を攻める際に和田浜から上陸し兵を進めたそうです。又、この浜は蜃気楼が見えることでも知られ犬養毅(内閣総理大臣、文部大臣、外務大臣、内務大臣など)や河野廣中(第11代衆議院議長)なので政治家や時田南鳳や野口雨情といった文人墨客も訪れ、特に明治42年(1909)以降は蜃気楼とホタルイカが"二大奇観"として観光開発に力を入れています。毎年7月31日に行われる"ネブタ流し"は木で組んだやぐらに松明を燈し海に流すもので、体に付く穢れをネブタに託し海に流しだすという意味がある民俗行事で、古式を伝える大変貴重なものとして平成11年(1999)に国指定重要無形民俗文化財に指定されています。
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