城戸家住宅(滑川市)概要: 城戸家は19世紀前期に当地(瀬羽町)に土着した商家で味噌・酢・醤油など醸造業や金物類の小売、貸鍋業など生業として出身地から「神田屋」の屋号を世襲していました。現在の建物は慶応2年(1866)の滑川大火で焼失後の明治8年(1875)に再建されたもので木造2階建て、切妻、桟瓦葺き、平入、建築面積191u、外壁は真壁造、白漆喰仕上げ、大屋根の庇は大きく前に張り出し外壁から腕木によって支えられ、1階下屋庇の先には「さがり」と呼ばれる幕板が取り付けられています。
2階外壁の両端には延焼防止の為に袖壁が設けられ、2階正面には格子戸、1階には出格子、大屋根には採光の為、小櫓が見られます。城戸家住宅(神田屋の主屋)は現在滑川市に残る数少ない明治時代初期に建てられた町屋建築の1つとして貴重な存在で「造形の規範となっているもの」との登録基準を満たしている事から平成12年(2000)に国登録有形文化財に登録されています。
城戸家住宅:上空画像
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