氷見市: 上日寺

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概要・歴史・観光・見所
上日寺(氷見市)概要: 朝日山上日寺の創建は白鳳10年(681)、泰澄大和尚(奈良時代の修験道の名僧、白山開山者)が修行していた霊地に法道上人が開山したのが始まりと伝えられています。又、伝承によると龍神が本尊の千手観世音菩薩を背に乗せて朝日山の山頂に出現したとも、太田浜に漂着し御告げにより朝日山の中腹に安置したとも云われています(千手観世音菩薩が安置された場所からは霊泉が湧き出たと伝わる「上日寺観音菩薩霊水」は「とやまの名水」に選定されています)。越中国守藤原仲通が深く帰依し平安時代の天禄年間(970〜973年)に堂宇を修築するなど庇護した事で寺運が隆盛し最盛期には境内には七堂伽藍が建ち並び18坊を有する大寺院だったそうです。その後、一時荒廃しましたが鎌倉時代の寛元3年(1245)、心南院仁然が再興し、戦国時代には氷見森寺城の城主長澤筑前守の庇護により境内を整備され数多くの石仏(氷見市指定有形民俗文化財)が寄進されています。江戸時代に入ると加賀藩初代主前田利長(前田家2代)が帰依し、寛永14年(1637)には祈願所として庇護され寺領を寄進されています。

寛永15年(1638)と天保3年(1832)に火災により多くの堂宇、寺宝、記録などを焼失し、その都度再建再興が図られ、現在の観音堂(神仏習合時代は上日寺の総鎮守)は天保6年(1835)に再建されたもので、入母屋、桟瓦葺、平入、正面軒唐破風、複雑な木組の他、木鼻や唐破風の妻面、懸魚、桁などに精緻な彫刻が施され、数多くの絵馬が掲げられ信仰の篤さが感じられます。毎年4月17・18日に行われる「ごんごん祭り」は江戸時代に旱魃の際の雨乞い祈願により見事念願成就した住民達が鐘を突き鳴らしたこ事が起源になった祭礼で、現在でも参道には多くの露店が建ち並び大変賑い、故事に従い松丸太を担いで梵鐘を連打する風習が伝えられています。北陸三十三観音霊場第23番札所(御詠歌:法光峰も朝日の上日寺 照らす誓に逢うぞ嬉しき・札所本尊:千手観音菩薩)。越中一国三十三観音霊場第4番札所。北陸三十六不動霊場第12番札所(札所本尊:不動明王)。宗派:高野山真言宗。本尊:千手観音菩薩(閻浮檀金:秘仏とされ33年に1度御開帳されます。像高1寸8分:約5.5cm)。

上日寺の寺宝である木造延命地蔵菩薩座像(餅喰地蔵:継母から子供を守る為に地蔵が餅を食べ、その姿を見た継母は改心し地蔵信仰を篤く帰依した。)は南北朝に制作されたもので像高47センチ、ヒノキ材、一木造、彫眼、彩色で平成3年(1991)に氷見市指定有形文化財(彫刻)に指定されています。絹本著色騎獅文殊菩薩画像は文殊菩薩の独尊図として描かれたもので縦90センチ、横41センチ、当時の文殊菩薩信仰の一端を知る貴重な史料として平成2年(1990)に氷見市指定有形文化財(絵画)に指定されています。上日寺伽藍絵図は縦143センチ、横133センチの大幅で当時の上日寺の伽藍が描かれているもので観音堂や、山門、鳥居、鐘楼、天神堂、大日堂、地蔵堂、三十三所観音、水垢離堂などの堂宇や僧、社人、巫女、参拝者なども見ることが出来、古絵図として貴重なことから昭和51年(1976)に氷見市指定有形文化財(絵画)に指定されています。

上日寺の梵鐘は貞享5年(1688)に金沢の鋳物師平井但馬守家長が鋳造したもので総高143cm、口径81cm、乳数64、氷見市内では蓮乗寺(朝日本町)の梵鐘に次いで古いことから太平洋戦争時でも供出を免れ、昭和43年(1968)に氷見市指定民俗資料に指定されています。境内にある上日寺のイチョウは樹高36メートル、幹回り12メートル、上日寺が創建された白鳳10年(681)に植樹されたと伝わる古樹で大小無数の気根が垂れていることから授乳祈願の対象になっていました。上日寺のイチョウは大きさでも日本屈指で歴史的背景などから大正15年(1926)に国指定天然記念物に指定されています。境内に建立されている馬十の句碑は地元氷見出身の俳人である馬十の句が刻まれているもので平成3年(1992)に氷見市指定文化財(民俗資料)に指定されています。

上日寺:写真

上日寺
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