円隆寺(富山市)概要: 円隆寺の創建は江戸時代初期の寛文6年(1666)、富山藩(藩庁:富山城)初代藩主前田利次が快恵和尚(比叡山延歴寺地定院)を招いて開いたのが始まりと伝えられています。以来、歴代富山前田家の祈願所として藩から庇護されました。立山信仰と深い繋がりがあり、立山の山頂付近にある血ノ池の畔で発見された如意輪観世音菩薩座像が円隆寺に遷されると「かわうそ大明神」と称され信仰の対象となりました。特にはやり病や女性の川流れ除けに御利益があるとして円隆寺近くの遊郭で働く遊女達から信仰されました。如意輪観世音菩薩座像は立山信仰の遺構として貴重な事から昭和54年(1979)に富山市指定有形文化財に指定されています。毎年7月に行われる祭事である"さんさい踊り"は富山藩が立藩した寛永16年(1639)頃から始められたもので女性だけの盆踊りとして全国的に見ても珍しいもので昭和46年(1971)に富山市指定無形民俗文化財に指定されています。越中一国観音霊場番外札所。山号:正覚山。宗派:天台宗。本尊:如意輪観世音菩薩。
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