本覚寺(富山市)概要: 神保山本覚寺は富山県富山市婦中町富崎に境内を構えている浄土真宗大谷派の寺院です。本覚寺の創建は不詳ですが南北朝時代の康永2年(1343)に明雲上人が開基となり飛騨吉城郡袈裟丸村に開かれたのが始まりと伝えられています。
永正2年(1505)に中興し越中に移り、その後何度か移動を繰り返し、永禄5年(1562)に神保安芸守長職の尽力により現在地に境内を移し、元亀3年(1572)頃に死没すると菩提寺として葬られたと思われます(元亀2年:1571年末以降、長職の名が記録で登場する事が無くなった為、元亀3年頃に死没したと推定されています)。
本覚寺の梵鐘(富山市指定文化財)は神保氏が寄進したものと伝わるもので、あまりにも良く響く事からその後富山城の城主となった佐々成政が鐘の内側に砂を焼き付け音を鈍らせたとの伝承が残っています。寺宝である銅造楊柳観音像は、国重要美術品に認定されています。
本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行6間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。山号:神保山。宗派:浄土真宗大谷派。本尊:阿弥陀如来。
本覚寺:上空画像
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