来迎寺(富山市)概要: 光明山来迎寺は富山県富山市梅沢町3丁目に境内を構えている浄土宗の寺院です。来迎寺の創建は大宝元年(701)佐伯有若(慈與)が立山の千坊が原に五智山円福寺を開いたのが始まりと伝えられています。当初は立山権現の別当職であったと伝わる古寺で、久寿2年(1155)に当時の住職である林海の夢枕に立山権現が立ち、その御告げに従い萩島に移転します。その後、林海は法然上人(浄土宗開祖)の直弟子となり浄土宗に改宗し建久8年(1197)に寺号を来迎寺に改称し、承久元年(1219)には関係が深い熊野神社に対し僧徒が奉仕し、神仏習合していた事が窺えます。熊野神社は平安時代に後期に編纂された延喜式神名帳に記載されている式内社で為成郷十八ケ村の産土神として信仰され周辺寺院と関係を持ちました。
文亀2年(1502)に古寺町に移転し寛文元年(1661)に富山藩の政策により現在地に移っています。本尊である鎌倉時代初期に制作された木造阿弥陀如来立像と寺宝である鎌倉時代中期に制作された絹本着色騎獅文殊菩薩像は富山県指定文化財に指定されています。
本堂は入母屋、桟瓦葺、平入、正面1間唐破風向拝付(銅板葺)、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来、大日如来。山号:光明山。院号:攝取院。越中国法然上人二十五霊場第25番札所。
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