宮島峡(小矢部市)概要: 宮島峡は小矢部川系支流子撫川沿いに形成された渓流では一の滝、 二の滝、二の滝の上の滝、三の滝(竜宮淵)などの名所があり数多くのブロンズ像が建てられています。一の滝周辺は硬い岩層と柔らかい岩層が交互に堆積し、柔らかい部分が侵食された為、現在見られる川幅一杯に約3mの段差の滝が形成れ小ナイヤガラの異名を持ちます。又、川床に数多くの甌穴(ポットホール)が見られるのも大きな特徴で、僅かな凹に小石が入り込み水流によって小石が凹を侵食し大きな穴を開けています。
これらの地質現象は富山県内では類例が極めて少なく大変貴重とされます。二の滝は一の滝から500m上流に位置し大きく三段に分かれ、一の滝同様に川幅一杯に段差が形成され下段の高さ5m、上段の高さ1m、滝壺も大きく広がっています。二の滝からさらに上流に高さ3m程の三の滝があり、滝壺は古くから竜神が住むとの伝説が伝わっている事から竜宮淵の異名があります(近くには龍神を祀る小祠が建立され信仰の対象になっています。
旱魃の際には雨乞祈願が行われていたそうです)。「宮島峡の一の滝とおう穴群」は昭和40年(1965)に富山県指定天然記念物に指定されています。又、宮島峡を含む757haが平成4年(1992)に稲葉山宮島峡県定公園に指定されています。
宮島峡:上空画像
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