行徳寺(五箇山)概要: 角淵山行徳寺は富山県南砺市西赤尾町に境内を構えている浄土真宗大谷派の寺院です。 行徳寺の創建は文安3年(1446)、赤尾道宗(蓮如上人の弟子)が開いたの始まりと伝えられています。赤尾道宗はここを拠点にして五箇山に点在する集落に住む人々に真宗の教えを説き大きな支持を得ました。当初は赤尾道場と呼ばれていましたが永正10年(1513)以降に行徳寺となりました。寺宝も蓮如や道宗縁の品が多く赤尾道宗心得二十一ケ条、蓮如御消息文、蓮如木像(実如作伝)などを所有しています。
行徳寺山門は18世紀に建てられと推定される四脚鐘楼門で、一間一戸、入母屋、茅葺、上層は高欄を廻し外壁は吹き放しの鐘楼堂、小規模ながら均整がとれ江戸時代後期の楼門建築として貴重なことから昭和44年(1969)に南砺市指定有形文化財に指定されています。庫裏は幕末に建てられた建物切妻、茅葺、平入、合掌造りで、見かけは一般住宅に見えますが、建材や工法、式台の玄関など格式の高さや庫裏という特殊性が見る事ができます。行徳寺庫裏は江戸時代末期の合掌造りの寺院庫裏建築の遺構として貴重な事から昭和44年(1969)に南砺市指定有形文化財に指定されています。
行徳寺本堂は木造平屋建て、入母屋、銅板葺き、平入、桁行7間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造板張り、内部の内陣には本尊である阿弥陀如来像が安置、木組や梁の太さなどから重厚な印象を受けます。境内の道宗遺徳館は上記の寺宝をはじめ柳宗悦、棟方志功の板画などの資料が展示されています。山号:角淵山。宗派:浄土真宗大谷派。本尊:阿弥陀如来。
五箇山:神社・仏閣・再生リスト
行徳寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-南砺市教育委員会
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