奈呉の浦(射水市)概要: 奈呉の浦は富山湾の中でも伏木港から放生津潟 までの沿岸部の古称です。現在は埋め立てや建物の近代化、護岸工事などによって当時の雰囲気は残されていませんが、当時は風光明媚の景勝地だったようで、大伴家持や松尾芭蕉など数多くの文人墨客が訪れ、作品の舞台となっています。現在、放生津八幡宮周辺のみが境内地だった為に開発されず雰囲気が残され、「奈呉の浦」と刻まれた石碑や、題材とした句碑や歌碑などが建立されています。案内板によると「 天平18年(746)6月越中の国司大伴宿称家持卿が国府に来任中好んで逍遥した萬葉歌枕の名勝地なり。 "東風いたくふくらし奈呉の海人 釣する小舟漕ぎ隠る見ゆ" 家持 "今はまた訪いくる人も奈古浦に しほたれて住むあまと知らなん" 宗良親王 "やとれ月今朝秋風の奈呉の浦" 宗祇 "早稲の香や分け入る右は有磯海" 芭蕉 射水市観光協会 」とあります。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-射水市観光協会
|
|