気比住吉神社(射水市)概要: 気比住吉神社は富山県射水市放生津に鎮座している神社です。気比住吉神社の創建は不詳ですが、鎌倉時代初期に当地域が越前国(現在の福井県)の一宮である氣比神宮(福井県敦賀市曙町)の神領だった事からその守護神として分霊が勧請されたと思われます。歴代領主からも庇護され、天正9年(1581)には越中守である神保長住が禁制を発布しています。一方、当地は港町だった事から海上交通に御利益がある住吉神社も古新町で祭られていましたが、昭和3年(1928)の火災で社殿が焼失した事で、気比神社に勧請合祀され、気比住吉神社となっています。
案内板によると「 奈呉の浦は鎌倉時代初期、越後敦賀の気比神宮の神領地で布・鮨・鮭などを献納していた。奈呉の気比宮はその末社で、昭和3年(1928)古新町の住吉社を合祀し気比住吉社となった。狛犬は弘化3年(1846)8月に奈呉町の釣方漁師中から奉納されたもので、繊細な彫刻と力強く素朴な作風が特徴である。松の寄木造りで、作者は法土寺村出身で彫りの啓通として有名な天才彫刻家矢野啓通である。昭和45年9月、市の指定文化財となった。 射水市教育委員会 」とあります。
気比住吉神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行3間、梁間2間、正面1間向拝付き。祭神:足仲彦命(仲哀天皇)、住吉三神(底筒男命・中筒男命・上筒男命)。
射水市:神社・仏閣・再生リスト
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-射水市教育委員会
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