櫛田神社(射水市)概要: 櫛田神社は富山県射水市串田に鎮座している神社です。櫛田神社の創建は不詳ですが伝承によると仲哀天皇(第14代天皇・在位:西暦192〜200年)の御代に武内宿禰が勧請したのが始まりとも、大同2年(807)に創建されたとも伝わる古社です。
又、民話によると以前当地には大きな池があり、大蛇が巣食い村人を食い漁っていたところ、働き者で器量良しの少女を飲み込むと彼女がしていた櫛が喉に閊えて大蛇が死んだ事から、少女の供養と大蛇復活を封じる為に社を設けたと伝えられています(別説に少女の櫛を見て大蛇が逃げ出したとも)。
やや話は異なりますが、八岐大蛇神話に通じる事から武素盞嗚尊と櫛稲田姫命を祭ったとも考えられます。天平3年(751)には越中国守大伴家持が勅使として参拝に訪れるなど古くか中央にも知られた存在で歴代領主や周辺住民に広く信仰されました。
平安時代の延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に式内社と記載された射水郡に鎮座する十三座の中に「櫛田神社」が見受けられ、同社号である事から当社とする説があります。特に疫病払いに御利益があるされ他夫婦円満、家庭和合、縁結びの神として信仰を集めています。
又、櫛田神社境内一円(古能久礼山・奈良比丘)は神域だった為、大きな開発が行われなかった事から豊かな自然が残され、昭和63年(1988)に富山県農林水産部による「とやま森林浴の森」、平成2年(1990)には朝日新聞富山支局による「富山の自然100選」に選定されています。旧社格は県社。主祭神:武素盞嗚尊、櫛稻田姫命。合祀神:天照皇大神、少彦名命、息長帶姫命、誉田別命、住吉大社、天滿天神。配祀:武内大臣、豊臣大臣、源義將君、大亞利家。
櫛田神社:上空画像
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