安居寺

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概要・歴史・観光・見所
安居寺(南砺市)概要: 弥勒山安居寺は富山県南砺市安居に境内を構えている高野山真言宗の寺院です。安居寺の創建は奈良時代初期の養老2年(718)、善無畏三蔵(インド天竺の高僧)がインドから釈迦如来御作の観世音菩薩を背負い越中国に差し掛かると紫雲が棚引くのを見つけ、さらに観音菩薩の化身と思われる白髪の老人に当地まで導かれた事から霊地と悟り一庵を設けたのが始まりと伝えられています。善無畏三蔵は摩伽陀国(インド、ガンジス川の下流域に位置した国)の国王で、退官後に出家しナーランダー寺院にて達摩掬多に師事し、日本では安居寺をはじめ縁城寺(京都府京丹後市)、久米寺(奈良県橿原市)、弘明寺(神奈川県横浜市)などに伝説が残されています。

聖武天皇の御代(724〜749年)、勅命を受けた行基菩薩が天皇の勅願寺として大伽藍を造営し、観音菩薩像を自ら彫り込み前仏とするとインド伝来の本尊は秘仏として33年毎の御開帳となりました。平安時代後期には花山法王がこの地を訪れ参籠を行い、中世には兼好法師や宗祗法師などの名僧も当地に巡錫で訪れています。安居寺は天皇の勅願所として寺運も隆盛し最盛期には24坊を擁していましたが平安時代末期に木曽義仲の兵火により多くの堂宇、記録、寺宝が焼失しその後は衰微します。

その後、室町幕府8代将軍足利義政が再興しましたが元亀・天正年間(1570〜1592年)に再び兵火を受け境内が大きな被害を受けています。江戸時代に入ると加賀藩主前田家の祈願所となり寺領の寄進や堂宇の造営が行われ寺運も再び隆盛し、元和8年(1622)には2代藩主前田利常(前田家3代)が正室である天徳院(徳川秀忠の娘)の安産を祈願して絵馬を奉納しています。

安居寺の寺宝は多く本尊の木造聖観音立像が国指定重要文化財に指定されている他、前立像の木造聖観世音菩薩立像(33年毎に御開帳される秘仏)や安居寺観音堂(加賀藩重臣岡島備中守の婦人月清大姉の寄進・現在観音堂は明和3年:1766年建築、七間四方の単層入母屋造、桟瓦葺、妻入、正面1間向拝付の御堂建築)、絵馬(上記)などが富山県指定有形文化財、 安居寺仁王門(明和9年:1772年建築、三間一戸、入母屋、桟瓦葺、八脚楼門、外壁は真壁造り板張り、上層部高欄付、下層部仁王像安置)や仁王立像(慶長20年:1615年作、総高約3.3m)、鰐口(万治2年:1659年)などが南砺市指定有形文化財に指定されています。宗派:高野山真言宗。本尊:聖観世音菩薩。越中一国三十三観音霊場第1番札所。北陸三十三観音霊場第27番札所(御詠歌:鏡をばかねてとぎおく砺波山 まいる心に曇りなければ)。

安居寺の文化財
・ 木造聖観音立像-平安初期-像高97cm,カヤ材,一木造-国指定重要文化財
・ 安居寺観音堂-明和3年-入母屋,桟瓦葺,七間四方-富山県指定重要文化財
・ 石造地蔵菩薩半跏像-鎌倉時代-富山県指定重要文化財
・ 木造聖観世音菩薩立像-鎌倉-像高64cm,一木造-富山県指定重要文化財
・ 安居寺の絵馬-元和8年-縦1.8m,横2.3m-富山県指定重要文化財
・ 木造見返阿弥陀如来立像-室町時代-桧材、寄木造-富山県指定重要文化財
・ 安居寺の慶長4年在銘石燈籠−慶長4年−富山県指定重要文化財
・ 安居寺仁王門-明和9年-入母屋,桟瓦葺,三間一戸-南砺市指定文化財
・ 安居寺古仁王立像-慶長20年-像高約3.3m-南砺市指定文化財
・ 安居寺鰐口-万治2年-高岡鋳物最古の鉄製鋳造物-南砺市指定文化財
・ 慶長在銘彩色絵馬-慶長16年:騎馬武者絵・慶長17年:曳き絵馬-市指定
・ 伝 長慶天皇御陵(方形墳墓)-南北朝時代−2m四方-南砺市指定文化財
・ 安居寺古文書-加賀藩主や重臣の古文書-南砺市指定文化財
・ 地蔵林-安居寺発祥の地-南砺市指定史跡
・ 大ケヤキ-推定樹齢500年-樹高36m、幹周7.6m-南砺市指定天然記念物
・ アベマキ林-別名コルクガシ-南砺市指定天然記念物

安居寺(山門・観音堂):写真

安居寺参道石畳み沿いに設けられた石造寺号標
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安居寺山門(楼門)正面とその手前にある手水舎 安居寺山門(楼門)右斜め前方から撮影した画像 安居寺山門(楼門)に奉納された大草鞋 安居寺山門(楼門)から見た境内の様子
安居寺参道石畳みから見た観音堂正面 安居寺観音堂左斜め前方から撮影した画像 安居寺参道石段から見上げた本堂 安居寺境内に生える大欅
安居寺本堂側の入り口にある石段と玉垣 安居寺参道 安居寺境内に設けられた御堂 安居寺境内前に設けられた石燈篭と石碑、小堂


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