光徳寺(南砺市)概要: 躅飛山光徳寺は富山県南砺市法林寺に境内を構えている真宗大谷派の寺院です。光徳寺の創建は室町時代の文明3年(1471)に蓮如上人から授かった阿弥陀如来像を携えた道乗によって開かれたのが始まりと伝えられています。創建当初は砂子坂(石川県金沢市)にありましたが江戸時代初期の慶長19年(1614)に現在地に移っています。
又、光徳寺は戦時中の棟方志功の疎開地としても知られ、その後も「鯉雨画斎」と呼ばれた画廊で複数年旧福光町内で創作活動を続け華厳松の襖絵や鐘の胴面に直接絵付けするなど多数作品を残しています。これは、昭和初期の光徳寺住職を務めた高坂貫昭氏が芸術活動に寛容で精通していた事が起因し、柳宗悦、河井寛次郎、浜田庄司などとも交流があったそうです。
光徳寺には寺宝も多く、文禄3年(1594)に筆された砂子坂末寺之覚帳(光徳寺5代住職光乗坊が6代住職法順宛ての文書)が昭和62年(1987)に南砺市指定文化財に指定されています。文明18年(1486)に筆された蓮如上人書状(本願寺8世蓮如から4男である加賀山田光闡妨光教寺主蓮誓康兼宛ての書状)が昭和62年(1987)に南砺市指定文化財に指定されています。
山号:躅飛山。宗派:真宗大谷派。本尊:阿弥陀如来(蓮如上人が自らタタラを踏んで制作したと伝わる黄金阿弥陀仏像。現在は秘仏で御佛事の際など特別な日のみ御開帳となるようです)。
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