比賣神社(南砺市)概要: 比賣神社は富山県南砺市高宮字中丹保に鎮座している神社です。比賣神社の創建は不詳ですが延長5年(927)に編纂された延喜式神奈張に記載されている式内社で、雄神神社の祭神が男神に対し比賣神社の祭神は女神(当社では下照比賣命)であることから雌雄対の関係だったと推定されています(雄神神社の主祭神が瀬織津姫命の説もあります)。
一方で鎌倉時代初期の文治年間(1185〜1189年)に法船寺の関係者とされる喜志麻と名乗る人物が勧請したとの説もあります。古くから神仏混合の形態で嘉禄2年(1226)に記された僧空潮実記の縁起では法性寺(雉真大明神)として境内には七堂伽藍が建ち並ぶ大社であったそうです。
戦国時代に上杉謙信の越中侵攻により多くの社殿、社宝、記録等が消失し衰退しましたが小瀬信玄によって再興されています。明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏式が廃され社号を雉真大明神から比賣神社に改め、村社に列しています。祭神:下照比賣命。
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