旧伏木測候所(高岡市)概要: 旧伏木測候所は富山県高岡市伏木古国府に位置している近代建築です。旧伏木測候所の建物は明治42年(1909)伏木測候所として建てられたもので、木造平屋建て、寄棟、桟瓦葺、平入、桁行16m、梁間9m、建築面積154u、外壁は下見板張りペンキ仕上げ、縦長の上げ下げ窓の採用や玄関屋根(切妻、妻面は洋風真壁造り:ハーフティンバー形式)のバージーボード(飾り板)、玄関ポーチの柱飾など当時の洋風建築の要素と取り入れた建物です(平成29年:2017年に改修され屋根中央部には塔屋が設けられています)。
左脇に建っているのは昭和13年(1938)に測風塔として建てられたものでRC造3階建て、陸屋根、3.6m四方、建築面積13u、縦長の両開き窓、庁舎とは渡り廊下で接続し屋上には測風計が置いてあります。両建物とも近代測候所建築として貴重な存在で「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成18年(2006)に国登録有形文化財に登録され、平成25年(2013)に高岡市歴史的風致形成建造物に選定されています。現在は伏木気象資料館として整備され一般公開されています。又、敷地は越中国守館の跡地され石碑が建立されています。
旧伏木測候所:上空画像
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