謙信手植松(黒部市生地)概要: 謙信手植松は推定樹齢400年、樹種クロマツ、樹高18.7m、幹周6m。 名前の由来は戦国時代に上杉謙信(関東管領、越後守護職、春日山城の城主)が僧侶姿でこの地で行き倒れになると、新治神社(生地地域の鎮守)の祭神の化身が夢枕に立ち、私の遣いである白鳩が指し示した霊水に浸かれば元気になるとの御告げがありました。明朝、謙信が眼を覚ますと1羽の白鳩が出現し、その跡を追って見ると1本の杖に止り姿を消したので、謙信がその杖を地面に穿つと霊水が湧き出し早速御告げ通りにすると体が元に戻ったと伝えられています。
神意に感謝した謙信は新治神社を参拝しクロマツの苗木を植え、後世になり"謙信手植の松"と呼ぶようになりました。謙信手植の松は昭和45年(1970)に黒部市指定天然記念物に指定されています。白鳩は八幡神の遣いとされ(神紋に鳩紋を用いる八幡神社が多い)、富山県内では小矢部市に鎮座する埴生護国八幡宮(富山県小矢部市)では白鳩が水不足で苦戦する木曽義仲軍を水場となる滝に導き勝利を呼び込んだとの伝承が伝えられています。近くには生地台場や生地鼻灯台などの見所があります。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-黒部市教育委員会
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