願楽寺(黒部市生地)概要: 瑞鳳山願楽寺は富山県黒部市生地に境内を構えている真宗大谷派の寺院です。案内板によると「 万治元年(1658)に黒部川の大洪水で飯沢村にあった願楽寺が流失する。万治3年(1660)に生地の現在地に移った。当寺第17代宗誓が前後7回も親鸞聖人の遺跡を遍歴した。元禄11年(1698)夏、巡拝途中で立寄った現在の茨城県下妻市の光明寺から譲り受けた。室町時代に書かれた光明本尊は市文化財指定。」とあります。
正面の山門は一間一戸、入母屋、桟瓦葺きの楼門建築で上層部には高欄を回し、吹き放ちの鐘楼堂になっています。
願楽寺の寺宝である阿弥陀仏絵像は本願寺(京都府京都市)第9世・実如上人(1487〜1524年)の時代に製作され、当初は常陸国河内郡久米村(茨城県常陸太田市)に境内を構える如来寺が所有していましたが元禄11年(1698)に当寺の宗誓和尚が譲り受けたもので、絹本著色軸物、縦74cm、横33.0cm、平織り、平成7年(1995)に黒部市指定文化財(絵画)に指定されています。
天竺・震旦高僧連坐像は鎌倉時代の14世紀初頭に作成されたと推定されたもので絹本著色軸物、縦95.5cm、横36.1cm、平成7年(1995)に黒部市指定文化財(絵画)に指定されています。
十字名号(「帰命尽十方無碍光如来」)は南北朝時代から室町時代初期に製作され、当初は常陸国(現在の茨城県下妻市)に境内を構える光明寺が所有していましたが元禄11年(1698)に宗誓和尚が譲り受けたもので、絹本墨書軸物、縦99.2cm、横33.2cm、平成7年(1995)に黒部市指定文化財(絵画)に指定されています。
和朝太子先徳連坐像は室町時代の15世紀中頃に製作されたと推定されるもので、絹本著色軸物、縦100.2cm、横38.8cm、平成7年(1995)に黒部市指定文化財(絵画)に指定されています。山号:瑞鳳山。宗派:真宗大谷派。本尊:阿弥陀如来。
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