入善町芸術の森発電所美術館(旧下山発電所)概要: この建物は大正15年(1926)に下山発電所(敷地の段差を利用した小規模の水力発電所)として建てられたもので鉄筋コンクリート造(屋根は鉄骨造)2階建、切妻、金属板葺き、建築面積558uの洋風建築です。
外壁は煉瓦積、縦長の開口や屋根のパラペットなど当時の洋風建築の要素を取り入れています。敷地内には発電所の建物だけでなく発電用タービンや導水管も残されおり、後裔にあたる北陸電力株式会社が町に譲渡した後は"入善町芸術の森発電所美術館"として整備保存されています。
旧下山発電所は大正時代に建てられた近代水力発電所の遺構として貴重な存在で「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から、平成8年(1996)に国登録有形文化財に登録されています。又、平成21年(2009)に富山県教育委員会による「とやまの近代歴史遺産」に選定され、土木学会土木史研究委員会による日本の近代土木遺産2800選にも選定されています。
福野神明社:上空画像
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