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旧小杉町役場（竹内源造記念館）概要： 旧小杉町役場は富山県水市戸破に位置している近代建築です。この建物は昭和９年（１９３４）に小杉町役場庁舎として建てられたもので木造２階建て、寄棟（部分的に切妻）、桟瓦葺き、建築面積２１９㎡の擬西洋風建築です。
屋根上部には吹鳴台（時報や緊急時のサイレン）が取り付けられ、基礎は石積み風、外壁は下見板張り、ペンキ仕上げ、縦長の開口部等当時の洋風建築の要素を取り入れています。
鏝絵の担当は旧小杉町出身の左官職人の竹内源造で正面破風の植物の模様や２階旧議場の鳳凰などを手懸けています。玄関周りは外壁面より前に張り出し、仕上げを変え、２階にはファンライト風の半円形の欄間に唐草の鏝絵が施されたペディメントが２連で設え、屋根を腰屋根風にするなど建物の正面性を強調しています。
昭和５１年（１９７６）に町役場が移った後は小杉町立図書館となり平成１３年（２００１）から竹内源造記念館として再利用され内部には日本最大級の「双龍」（全長１７ｍ、幅１ｍ）や微笑ましい「恵比寿・大国」の鏝絵など様々な源造の作品が展示されています。
旧小杉町役場（竹内源造記念館）は昭和初期に建てられた庁舎建築の遺構として貴重で「再現することが容易でないもの」との登録基準を満たしている事から平成２６年（２０１４）に国登録有形文化財に登録され、平成２１年（２００９）に富山県教育委員会による「とやまの文化財百選（近代歴史遺産）」に選定されています。
竹内源造記念館：上空画像
【 参考：サイト 】
・ 公式ホームページ
【 参考：文献等 】
・ 現地案内板-射水市教育委員会
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