岩瀬諏訪神社(富山市)概要: 岩瀬諏訪神社は富山県富山市岩瀬白山町に鎮座している神社です。岩瀬諏訪神社の創建は万治2年(1659)、西岩瀬の鎮守である諏訪神社の分霊を勧請したのが始まりと伝えられています。
万治3年(1660)、度重なる神通川の氾濫により河口に面する港をはじめ西岩瀬にあった居住区が大破し、川の流れも大きく東側に移動した為、当地に新たな港が造られ多くの住民も移住を余儀なくされ同時に新たな鎮守が切望されました。
その後、何時頃か岩瀬荻浦町(カネヤの宮)に遷座し、さらに文政10年(1827)に諏訪町に遷座、昭和17年(1942)に富山市街地と岩瀬を結ぶ富岩運河が開削されると現在地に遷座しています。
創建当初から北前船の船主や廻船問屋などから信仰の対象となり多くの絵馬や玉垣などが奉納され、明治12年(1879)には郷社に列しています。平成13年(2001)に老朽化による社殿が改築されに伴い梅本町尾山神社を合祀しています。
地元から篤く信仰されてきた岩瀬諏訪神社の社殿
岩瀬諏訪神社拝殿は入母屋、銅板葺、平入、正面千鳥破風、桁行4間、梁間5間、正面1間唐破風向拝付。本殿は一間社流造、銅板葺。
例祭である「曳山祭」は万治2年(1659)、創建時に社殿を造営する際、材木を運ぶ為に用意した運搬車が曳き山の起源になったと推定されています(現在では寛政4年:1792年の岩瀬大火の復興を祝い、寛政8年:1796年に「あんどん山車」が町内を練り歩いたのが起源とされます)。
毎年5月17・18日には14基の豪華絢爛の曳山車が岩瀬町内を練り歩き、夜になると「けんか山車」にも例えられる程激しくぶつかりあうそうです。御祭神は建御名方神。相殿は天照大御神、大山咋神、宇迦之御魂神、少彦名神、菅原道真公、前田利家公。
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岩瀬諏訪神社:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板(由緒)-岩瀬諏訪神社
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