石堤浅井神社(高岡市)概要: 石堤浅井神社は富山県高岡市石堤に鎮座している神社です。石堤浅井神社の創建は養老元年(717)に勧請されたのが始まりと伝えられています。延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に記載されている越中34座、砺波郡7座のうちの一座で所謂「式内社」の格式を持っています(隣地にある赤丸集落にも浅井神社を号する神社が鎮座し式内社を巡る本社争いが古くからあります)。
五位庄五十三ヶ村の惣社として歴代領主に崇敬され嘉祥元年(848)に越中守の和氣豊永が参拝に訪れ、仁寿3年(853)には大春日雄継が社領を寄進し、南北朝時代には宗良親王を始め家臣達が事業達成の祈願の為参拝に訪れています。
江戸時代に入ると加賀藩が庇護し延宝6年(1678)には加賀藩4代藩主前田綱紀が参拝し雨乞いの祈願所としました。長い間、月野谷見多気神社に借座していましたが明和元年(1764)に越中国砺波郡内島村(現富山県高岡市東五位)の十村肝煎(庄屋にあたる村役人)である五十嵐篤好の尽力により加賀藩が許可し現在地である旧境内地に復座しています。
古くから神仏習合し川人山鞍馬寺が祭祀を司り「三社権現」などと称してきましたが、明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏教色は一掃され旧社号である「浅井神社」に復し、明治14年(1881)に郷社に列しその後神饌幣帛料供進の神社に指定されています。祭神:水波能女命。合祀神:天照大御神、菊理媛命、少彦名命、天滿天神。例祭:9月20日。
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石堤浅井神社:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板(由緒)-石堤浅井神社
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