牛島閘門(富山市)概要: 牛島閘門は富山県富山市木場町に位置しています。案内板によると「 牛島閘門は、昭和9年に富岩運河といたち川の間に建設されたもので、川船が運航できるよう約60cmの水面の高低差を、門扉の水中部に取り付けられている通水扉を開閉して調節しています。閘門は大きく閘室と門扉で構成され、閘室の主部分は鉄筋コンクリート造で、門扉を支える部分は、耐久性と水密性を考慮して石組構造となっています。門扉は現存していなかったため、昭和初期の写真を基に建設当時と同じ木製の門扉に復元されました。」とあります。
牛島閘門は昭和9年(1934)頃に建設されたもので、コンクリート造、全長25m、閘室幅4.5m、昭和50年代になると老朽化が顕著になり、重要性が失われた為、昭和54年(1979)には富岩運河を埋め立て道路にする計画が立ち上がりました。
昭和59年(1984)には反対などもあり運河を利用した富岩運河環水公園が整備される事になり、平成13年(2001)に富岩運河観光事業の一環として復元工事が行われました。
牛島閘門は昭和初期に建造された閘門施設として貴重な存在で、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成14年(2002)に国登録有形文化財に登録されています。
牛島閘門:上空画像
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