旧佐伯邸(旧宿坊教算坊)概要: 教算坊は富山県中新川郡立山町芦峅寺に位置しています。教算坊は芦峅寺の門前、境内にあった三十三坊の中の一坊でしたが、明治時代初頭に発令された神仏分離令とその後に吹き荒れた廃仏毀釈運動により芦峅寺は廃寺となり雄山神社中宮祈願殿になると、多くの坊舎が廃され、数少ない遺構である教算坊の建物が立山を開山した佐伯家一族の邸宅として利用されました。庭園は貴重な事から平成24年(2012)に「とやまの名勝」に選定されています。
案内板によると「 この建物は、江戸時代に建てられた宿坊で、明治以降、一般の民家として使用され、昭和57年まで佐伯宗義氏の宅邸として使用されてきたものです。この宿坊は、江戸時代、芦峅寺33坊の1つで、立山信仰の隆盛に伴い諸国から多くの参拝者で賑わいました。宿坊建築は、民宿、宿、寺の三つの機能を持つもので、民家構造を基本としながら宗教的色彩を持つところにその特徴がみられます。当教算坊の間取は、3列6室で、間口8間、奥行6間の規模を持っており、西側が接待の間、中央が宗教施設、東側が客間となっています。」とあります。
旧宿坊教算坊:上空画像
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