御本陣跡(高岡市)概要: 案内板によると「 御本陣は、大名が参勤交代などの折に宿泊する公認の旅館である。どの藩でも参勤交代の要所に指定していた。当初は、高岡城跡に近い旅籠屋がこれに当てられていたが、使用頻度が少ないことから維持管理に支障をきたし、正徳5年(1715)以降旅籠屋は使用されなくなった。ここ御馬出町にあった天野屋が御本陣に指定されたのが正徳元年(1711)のことである。天野屋の先祖は前田家に仕えていた武士で、高岡開町の折に利長公に随従してこの地に宅地を拝領して、町人になった。いわゆる「由緒町人」といわれる家柄で、代々待ち年寄を勤めた名門であった。このような因縁があって、藩主に「御目見」をゆるされるなど格別な知遇を得ていたといわれ、文政4年(1821)の大火で天野屋が類焼したときも、その再建にあたり藩から松材などの拝領が許可されている。」とあります。現在は屋敷の遺構がなく市街地化し大きな建物が建っています。
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