長岡神社(小矢部市)概要: 長岡神社は富山県小矢部市七社に鎮座している神社です。長岡神社の創建は不詳ですが延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に記載されている式内社で越中国34座、砺波郡7座のうちの1座として信仰され糸岡郷33ヶ村の総社でした。
ただし、式内社長岡神社には糸岡神社(富山県小矢部市五社)、宮森八幡宮(富山県砺波市高波)、春日社(富山県砺波市高波)も論社となっています。
貞観18年(876)には朝廷勅使の参詣されるなど中央にも知られた存在で農作物の虫害や安産、旱魃などの自然災害に御利益があるとして広く信仰されました。
旧境内地は桜町遺跡とされ、「長岡神社」、「祢宣」、「大祝」など当社と関係があると思われる木簡が出土し歴史の深さが窺えます。
かつては大般若経を所有していた長岡神社の拝殿
古くから神仏習合し戦国時代には長岡神社に奉納されていた「大般若経」が上杉謙信により搾取され、逆に信仰のあった魚沼神社(新潟県小千谷市)に奉納されています。
江戸時代までは「七社明神」や「宮森八幡神社」などと称していましたが明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏教色が廃され、旧社号である「長岡神社」に復し、明治6年(1873)に郷社に列し明治42年(1909)に神饌幣帛料供進神社に指定され、近隣に鎮座していた七社神明宮(天照皇大御神)と七社八幡宮(誉田別命:境内社)を合祀しています。
拝殿は入母屋、桟瓦葺、平入、桁行3間、正面1間向拝付。本殿は一間社流造、桟瓦葺。祭神:鵜草葺不合尊。合祀神:天照大御神、誉田別命。
長岡神社:上空画像
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