生地中橋(黒部市)概要: 生地中橋は昭和36年(1961)に生地漁港(黒部漁港)拡張工事に併せて動力昇降式可動橋となり、昭和57年(1982)に利便性向上の為、旋回式可動橋に架け替えられました。橋の長さは38.4m、幅員7m、重さ307t、大きな船が通過するときは片方の端が岸から離れ旋回し通過後に元に戻されると旋回可動式(片持ち式)の橋は日本で初めての試みである世界的に見ても非常に珍しい橋です(歩行者用の海底トンネルが付属しています)。漁船の出入りを考慮して24時間、365日体制で管理運営され、橋の麓にある操作管理室で随時操作されます。
操作管理には5人体制で行われ、事前に電話連絡を受けると警告灯が点滅し、安全を確認してから遮断機を下して車輌や通行人を止め、さらに安全を確認してから旋回が開始されるそうです。1日に少ない時は数回程度ですが、繁盛記には30回余となり年間には5千回前後、旋回しています。生地中橋は平成18年(2006)、水産庁による"未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選"に選定されています。
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