布施神社(魚津市)概要: 布施神社は富山県魚津市布施爪に鎮座している神社です。布施神社の創建等は不詳ですが継体天皇(第26代天皇・在位:507〜531年)の時代に勧請されたのが始まりとされます。
周辺にある阿古屋野地区には古墳時代に円墳や方墳など6基の古墳が築造されている事から、埋葬者の一族が祖神を祭ったとも考えられます(現在、1基の古墳(阿古屋野古墳)が残され黒部市指定史跡に指定されています)。
平安時代の延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に式内社として記載されている新川郡7座の中に「布施神社」の名が見られ、当社とする説があります。当初は布施爪大明神を称し布施爪の館に鎮座していたそうですが、戦国時代の天正年間(1573〜1592年)に上杉謙信の越中侵攻の際兵火により社殿、社宝、記録などを焼失し、江戸時代初期の寛文年間(1661〜1672年)に現在地に遷座しています。
明治時代初頭に発令された神仏分離令を経て村社に列し明治41年(1908)に神饌幣帛料供進神社に指定されています。布施神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、妻入り、間口3間、正面1間向拝付き。本殿は覆い屋内部の為不詳。御祭神は五十猛命・五十日足彦命。
布施神社:上空画像
|