五社権現(倶利伽羅峠)概要: 五社権現(山頂には4社、手向神社境内に1社)は倶利伽羅峠の最高峰とも言える国見山(標高277.1m)山頂に建立されています。山頂4社の石殿は江戸時代初期の延宝5年(1677)に加賀藩(藩庁:金沢城)4代藩主前田綱紀(前田家5代当主)によって寄進されたもので向って左側の石殿の背面には「延寶五年 四社建立 松平加賀守綱利公 九月八□」と刻まれています。
石殿は室戸参の安山岩で流造、観音扉付きの小規模のものですが歴史的背景や制作年が明確なとこから平成10年(1998)に津幡町指定有形文化財に指定されています(かなり歴史が経っている為、屋根や扉、外壁、床など欠損部分が多く、失われた箇所は新しく補完されているようです)。又、倶利伽羅山は古くから「手向之神」や「倶利伽羅竜王」が鎮座する霊山として信仰されたきた山で山頂からの景勝もよく賀陽宮殿下御休憩所にもなりました。
五社権現:上空画像
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