臼浪水(井波城)概要: 臼浪水は瑞泉寺開山のきっかけとなった霊水で、旧井波城本丸附近に湧き出ています。瑞泉寺の開祖である綽如上人(本願寺5世)が巡教でこの地を訪れた際、急に喉の乾きを覚え困っていると、乗馬していた馬がここにあった大石を蹴り上げ、そこから滾々と清水が湧き出てきたそうです。綽如上人はこの地を聖地と悟り早速勧進状をしたため瑞泉寺を開いたと伝わっています。
その後、当地には井波城が築城され瑞泉寺も境内を移しましたが、引き続き瑞泉寺の聖地として保護され江戸時代後期の天保年間(1830〜1843年)には庭園を築造し小庵が建てられています。又、文人墨客も多く訪れ江戸時代中期の安永年間(1772〜1780年)には伊勢の俳人三浦樗良は「世に古りし すすきが中の 泉かな」の句を残しています。臼浪水は貴重な事から昭和30年(1955)に南砺市(旧井波町)指定史跡に指定されています。
臼浪水:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-南砺市教育委員会
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