曼陀羅寺(射水市)概要: 放生山曼陀羅寺は富山県射水市立町に境内を構えている浄土宗の寺院です。曼陀羅寺の創建は鎌倉時代の建治年中(1275〜1278年)伊勢の人満海坊が信濃の善光寺(長野県長野市)に参籠し、阿弥陀如来の結縁で一寺を設けたのが始まりと伝えられ、嘉元3年(1305)に則阿上人が中興し現在の曼陀羅寺に寺号を改称しました。
慶長17年(1612)に高岡城(富山県高岡市)の城主前田利長(前田家2代当主、加賀藩初代藩主、高岡城を隠居城とした。)が重病を患うと、曼陀羅寺の住職による祈祷が行われ、病気が平癒すると褒美として菅公画像を賜り新湊天満宮を創建しています。
創建当初は放生津八幡宮の北側に境内を構え、放生津八幡宮の神宮寺だったとされ、上記の由緒とは別に永仁2年(1294)に境内背後の奈呉の浦で法華経曼陀羅22幅が流れ着いた事で吉兆と悟り創建したとも云われ、江戸時代中期の寛延4年(1754)に現在地に境内を移しています。
曼陀羅寺は寺宝が多く絹本著色観経浄土変相図は昭和40年(1965)と絹本著色青不動は昭和49年(1974)に富山県指定重要文化財に指定され、菅公画像は昭和45年(1970)、四天王像(藤原時代作:4体)は昭和42年(1967)に射水市指定有形文化財に指定されています。越中国法然上人二十五霊場第9番札所。山号:放生山。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来。
曼陀羅寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-射水市観光協会
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