上日寺観音菩薩霊水(氷見市)概要: 上日寺観音菩薩霊水は上日寺の境内に位置しています。この清水は白鳳10年(681)、上日寺を創建した際、本尊となる千手観音菩薩を安置したところ突如として湧き出たと伝わる霊水で、その際、本尊が沐浴したそうです。傍らにある 「上日寺のイチョウ」もその際に植樹したと伝わる霊木で国指定天然記念物に指定されています。特に雨乞い祈願ではこの霊水を観音菩薩にお供えし鐘を打ち鳴らすと御利益があるとされ大旱魃が起こると度々この儀式が行われました。
又、面作師氷見宗忠もこの霊水で心身を清めてから観音堂で能面を彫ったと言われ、修行者の禊や茶道に利用されさらには眼病平癒、無病長寿に効験があるとして飲用にも利用されました。霊水は地面からやや掘り下がった場所にある事から数段の階段があり、神聖視された事で周囲には注連縄が張られ、石碑や、不動明王の石仏が安置されています。上日寺観音菩薩霊水は昭和61年(1986)に「とやまの名水」に選定されています。
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-朝日山上日寺
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