加久弥神社(氷見市)概要: 加久弥神社は富山県氷見市神代に鎮座している神社です。加久弥神社の創建は不詳ですが奈良時代の天平4年(733)、越中国守に就任した田口朝臣年足(続日本紀:巻第十一・外従五位下田口朝臣年足為越中守)が参拝したと伝わる古社です。
平安時代の延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に式内社と記載された越中国射水郡鎮座の十三座の中の加久彌神社2座と社号が同じ事から当社とする説があります(加久彌神社の論社は高岡関野神社など複数あります)。
歴代領主からも崇敬庇護され、戦国時代には守山城(富山県高岡市東海老坂 )の城主神保安藝守が刀剣や随神狛犬等を寄進し、慶長17年(1612)には加賀藩初代藩主(前田家2代当主)前田利長が本殿を再建しています(利長も守山城の城主だった事がある為、その時から奉斎していたのかも知れません)。明治40年(1907)に神饌幣帛料供進指定され、村社、大正6年(1917)に郷社に列しています。
加久弥神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、妻入り、間口3間、奥行き3間半、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り板張り。本殿は一間社神明造(切妻、平入)、桟瓦葺き。古社の雰囲気がある長い参道と開けて境内が対象的で本殿は拝殿から少しはなれた背後にあり小規模ながら神門と板垣に囲まれ格式を感じることが出来ます。祭神:稻倉魂神、天照皇大神。
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