祇園宮日吉神社(氷見市)概要: 祇園宮日吉神社は富山県氷見市南大町に鎮座する神社です。日吉神社の創建は不詳ですが白鳳辛巳10年(681)に朝日山上日寺の境内に勧請されたのが始まりと伝えられています。
上日寺の創建年に合致している事からも、当初は上日寺の鎮守社で、社号や祭神から察すると、山王信仰の本社である日吉大社(滋賀県大津市坂本)の分霊が勧請されたと思われます。
江戸時代中期(明確な年代は不詳ですが貞享年間から正徳年間:1684〜1715年頃)に当時の氷見市一帯に悪病、難病が流行り多くの住民が犠牲になった為、京都八坂神社(京都府京都市東山区祇園町:当時は祇園神社)の分霊を勧請し病気快癒の祈願を行ったところ見事念願成就しました。
明治時代初頭に発令された神仏分離令により上日寺から分離し、加賀藩の許可を得て社号を祇園社に改め、明治2年(1869)に氷見町に遷座し、明治5年(1872)に郷社に列しています。昭和19年(1944)に南六町の鎮守社と、手向社を合祀しその後現在地に遷座しています。
例祭である「祗園祭り」は、祗園神に感謝を込めて始められたもので現在でも毎年7月13・14日に行盛大に行われ、平成18年(2006)に「とやまの文化財百選(とやまの祭り百選部門)」に選定されています。祇園宮日吉神社拝殿は木造平屋建て、切妻、桟瓦葺き、平入、桁行6間、張間5間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ。本殿は一間社流造、桟瓦葺き。祭神:大山咋神。
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