大栄寺(氷見市)概要: 墓王山大栄寺は富山県氷見市小境に境内を構えている浄土宗の寺院です。大栄寺の創建は開化天皇25年(記紀を信じれば紀元前133年)に方道仙人が開いたのが始まりと伝えられています。
南北朝時代の興国3年(1342)、宗良親王(後醍醐天皇の皇子、越中国放生津に滞在した事から、その時の事跡かも知れません。)が遊行上人の薦めで当寺で剃髪し出家したと伝えられ境内の近くには宗良親王の髪塚が築造されています。
当初は御林山にあり時宗で大円寺と称していましたが貞和3年(1347)本尊が霊夢に現れ浄土宗に改宗し現在地に境内を移しています。江戸時代初期の承応3年(1654)、伝牛和尚の代に現在の寺号である「墓王山大栄寺」に改めています。
寺宝である木造十一面観音菩薩立像は鎌倉時代に制作されたもので像高51.5cm、ヒノキ材、寄木造、彫眼、檀像様の仏像で富山県内の秀作の1つとされ平成8年(1996)に氷見市指定有形文化財に指定されています。
大栄寺本堂は江戸時代中期の宝永年間(1704〜1710年)に造営されたもので、木造平屋建て、切妻、桟瓦葺き、平入、桁行6間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ。山門は明治22年(1889)に造営されたもので、入母屋、桟瓦葺き、一間一戸、四脚楼門、上層部は柱のみの吹き放しで鐘撞堂となる鐘楼門形式。越中国法然上人二十五霊場第2番札所。山号:墓王山。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来。
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大栄寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-氷見市教育委員会
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