朝日神社(氷見市)概要: 朝日神社は富山県氷見市小境に鎮座している神社です。朝日神社の創建は不詳ですが小境地区は古くから伊勢神宮(三重県伊勢市)の神領だった所で伊勢神宮の内宮と外宮を模して天照大神の分霊を勧請した上神明宮と豊受大神の分霊を勧請した下神明宮が建立されました。
格式が高く、延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に式内社として記載されている加久弥神社(二座)は上・下神明宮の事とされ、江戸時代中期の元禄2年(1689)に拝殿が再建された際に記された軒札には「是式内神社之由申伝也」と筆されています。
南北朝時代の興国3年(1342)に宗良親王(後醍醐天皇の皇子、越中国放生津に滞在したとされます。)が大栄寺に訪れた際、荒廃した上神明宮と下神明宮を嘆き再興したと伝えられています。江戸時代に入ると加賀藩主前田家に庇護されこの地を御師堤大夫に寄進していたそうで近隣住民の伊勢講の中心となりました。慶応4年(1868)に上神明宮を朝日神社、下神明宮を夕日神社に社号を改称しています。
朝日神社境内は神聖視され参拝には裸足でないと参ることが出来なかったとされ、結果的に手付かずの原生林が保たれました。朝日社叢は氷見地域の海岸を代表とする植生が残されている数少ない森林として貴重な存在で昭和40年(1965)に富山県指定天然記念物に指定されています。祭神:天照大御神。
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朝日神社:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-富山県教育委員会・氷見市教育委員会
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